何者でもない者の日記

旧タイトルは「法学徒って名乗りたい」。

農業バイト中間報告①

 某県での住み込み農業バイトを始めてから早いもので12日が経過した。今までの様子をレポートしておく。(始めた経緯は前記事で。大した理由ではない。)

 

【一日の生活】

4:00 起床、朝ごはん

5:00 仕事開始

        途中約15分休憩×2

12:00 お昼

13:30 仕事再開

15:00 仕事終了 

          自由

18:30 夜ご飯

20:00ごろ 就寝

 

【仕事内容】

・キャベツ切り、計量

・水やり

・草むしり

・苗の植え付け 

追肥、薬撒き etc...

 

 メインの仕事はキャベツ切り。毎日コンテナ200ケースくらい、約1600個のキャベツを収穫して出荷する。朝5時に始まりだいたい10時ごろまで、長い時は11時ごろまでかかる。包丁で根元を切って外の葉をむしってコンテナに詰める。1コンテナ14.2kgで出荷可能で、詰めたコンテナをひとつずつ計量しないといけない。非常にしんどい。えっちらおっちら人の手で量る。これが毎日の仕事。その後は草をむしったり苗を植えたり肥料をやったり日によって異なる。

 

 今思っているのは、人間一週間くらいあれば体力的にしんどくても適応できるんだなということ。私は非体育会系で体力なんて全くないが、1日8時間弱の肉体労働にだいぶ慣れてきた。最初めちゃくちゃひどかった筋肉痛もだいぶマシになったし、コンテナを腕の力だけで持ち上げられるようになってきた。痣も消えてきた。

 

 なにより大事だと思ったのは、全てを全力投球しないということ。全部100%の力でやったら途中でぶっ倒れる。実際2日目のキャベツ切りで頑張りすぎて熱中症になりかけた。長く続けるためには八割くらいの力で気を張りすぎずやるのが大事なんだという、人生で割と重要そうなことに気付いた。

 

 それでもやっぱり仕事はキツくて、腰痛と手の指の痛みがひどい。特に草むしりがしんどい。立った視点からは苗の根元の雑草は葉っぱで隠れて見えないから、いちいち屈んで葉を手で除けて確認しないといけない。そうすると腰に来る。農家ってお年を召した方が多いと思うんだけど、マジで尊敬した。とんでもねえ。

 

 仕事以外に辛いのは虫。作物や畑に虫がいるのは覚悟していて、実際キャベツにちっちゃいイモムシがいてもどうにかスルーしている。しかし、家の玄関の前に大きな桑の木があって、アメリカシロヒトリが大量発生しているのは計算外だった。風が吹けばぽろぽろ落ちてくる。常に地面を10匹ほど歩いてる。地獄かと思った。その奥にハウスがあるから通らなきゃいけないので、仕方なく毛虫が少なそうな所を走り抜ける。仕事以外でこんなに苦しむとは思っていなかった。 

 

 農家バイトは受け入れ先によって大変さが違うと言うけど、私が来たところはいい人で良かった。お父さんお母さん息子さん、パートのお姉さんと私で仕事。家には週末に帰ってくる娘さんと犬と猫たち。皆さん私に優しくしてくれる。指示がよく分かんなかったり何言ってるか分かんないことはままあるが、人間関係で辞めることはなさそうだ。

 

 荷物が多かったからギターを持ってくるかギリギリまで悩んで結局持ってきたんだけど、正解だった。いくらいい人達とは言え、頼るあてのない田舎で他人と共同生活を送るのはなかなかストレスが溜まる。山崎まさよしを流しながらギターを弾く時が一番心安らぐ。

 

 やばかったら帰ろうと思っていたが、とりあえずは続けられそうだ。あと3週間弱持ち堪えられるだろうか。

 

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