何者でもない者の日記

旧タイトルは「法学徒って名乗りたい」。

4/3

定期を買うのに通学証明が必要だったので、本郷にもらいに行った。ついでというか、しないともらえなかったので進学手続きをし、四年生になりました。

大学生活もあと一年か。最近勉強より就職した方が楽なんじゃないかという心が芽生え始めたけど、もうちょい諦めないでやってみる。

 

せっかく天気がよかったので三四郎池に行った。日差しがあれば少しだけ暖かいが、空気は冷たく風も強い。池では幼児が岩の上で遊んでいた。池の周囲の木々はまだ冬の様相であったが、一部だけ桜が顔を覗かせていた。もっと桜が見たくて、小石川植物園に行くことにした。

 

地図のアプリを開き、ルートを確認する。最近目的地までの方向だけでなく、どの道を通るかも決めておけば迷わないと気付いた。方向音痴脱却の日は近い。しかも幸いなことに茗荷谷方面は何度か歩いたことがある。迷わずに行けそうだ。Mを誘ったがバイトだと断られた。この間お花見をした時は曇っていたし激寒だったのでリベンジしたかったが、残念。最短距離を確認し池を離れた。

 

途中で桜の咲く公園を見つけた。左右を家に挟まれ、奥は坂の高低差のため壁になっている。手前にはおそらく藤が植えられているのであろう枠組みだけの天井とベンチが、中央にはブランコがあるだけである。桜が数本、鮮やかなピンク色の花を咲かせる木が二本、地面にも数種類の花が植えられており、手入れが行き届いていることが分かる。小ぢんまりとしているが居心地のいい公園だった。

ブランコに揺られながらひらひらと落ちてくる桜の花びらを眺めていると、目的は果たされたような気がした。夏は来られないから、春のうちか、また来年この季節に来ようと思った。

 

公園を出て、真の目的地を目指す。道のりは半分を過ぎていた。太い道路を渡り路地を進むと、塀に囲まれた敷地にたどり着いた。小石川植物園だ。

 

恐る恐る東大生ですと言い学生証を見せるとそのまま通してくれた。他の客はお花見目当てであろうジジババや、子連れのママさんがほとんどだった。後ろで東大生…とひそひそ話すおばさまを置いて、足を進めた。

 

つづく

 

追記 続くつもりが続かなかったので写真だけ貼っておく。

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↑公園に一際鮮やかに咲くこの花が気に入った。

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↑先ほどの公園にあった花が植わってた。ハナズオウというらしい。
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